●板読みに便利なインジケーター|フル板情報をチャートにグラフで出そう!
フル板情報をトレードステーションのチャートにヒストグラム形式で出して、随時更新してくれるインジケーターが存在します。
このインジケーターがあれば、
・板がスカスカなのはどれくらいの範囲か
・どこの買い注文が大きいのか
・どこの売り注文が大きいのか
などを視覚的に瞬時に判断できるようになりますので、板読みを行うのがかなりラクになるはずです。
板読みの大切さをすでに知っているエキスパートにとっても、スキャルピングやデイトレードのビギナーにとっても、かなり有意義なツールであると言えるでしょう。
●フル板オンチャート(Full it OnChart)とは?
フル板(東証フレックスフルの注文情報)をゲットして、
ヒストグラムとしてトレードステーションのチャートに出すことが可能なインジケーターです。
パッと見で、
・板が薄いところはどこか
・板が厚いところはどこか
・どこの価格に大きな注文が入っているか
などを確認することが可能です。
※今のところ対応しているのは「個別銘柄(株式)」だけです。
為替や先物など、個別銘柄でないものについては、板情報をゲットすることができないということを覚えておきましょう。
●フル板オンチャートをインストールするには?
まずは、インジケーターファイルのダウンロードを行います。
そして、ファイルをダブルクリックして、画面の説明どおりに進めていきましょう。
もちろん、トレードステーションそのものがないと使えないので、
お持ちでないならまずはトレステを準備してください。
●インストールできないときはどうする?
インストール中に不具合(エラー)が発生する可能性があります。
こういう表示が出る場合は、高確率で「パソコンそのものの環境」のせいでエラーになっていると考えてください。
インジケーター側に不具合が発生しているというわけではない可能性が高いです。
●フル板オンチャートの適用の仕方
インジケーターのインストールが正常に完了したものとします。
そうしましたら「メニュー」の「挿入」をチョイス→「インジケーター」をチョイス。
するとインジケーターをチョイスする画面が出ますので、そこで「フル板オンチャートのインジケーター」をチョイスします。
成功すれば、これでフル板オンチャートを、あなたのトレードステーションで使えるようになります。
●フル板オンチャートの各種設定
○UpdSec
板のヒストグラムをどれくらいのペースで更新するかを決めることができます。
秒単位で決めることが可能です。ちなみに、1が最小となっています。
一応、数値上は「0」にすることもできるのですが、そうしたときでも1秒ごとに更新が行われます。
板の更新ペースが速すぎると、表示が遅れてくる可能性があるので、あまり小さい数字にはしないほうがいいと思います。
(ですが更新ペースが早いに越したことはないので、様子を見ながら数値を変えていくしかないですね)
○HistHeignt
ヒストグラムの最大値を決めることができます。
○TrancePct
ヒストグラムの透過率を決めることができます。
○AskColor
売り板ヒストグラムのカラーリングを決めることができます。
○AskStyle
売り板ヒストグラムの線のタイプを決めることができます。
○AskWeight
売り板ヒストグラムの太さを決めることができます。
○AskColor-C
引け条件のある売り板ヒストグラムのカラーリングを決めることができます。
○AskStyle-C
引け条件のある売り板ヒストグラムの線のタイプを決めることができます。
○AskWeight-c
引け条件のある売り板ヒストグラムの線の太さを決めることができます。
○BitColor
買い板ヒストグラムのカラーリングを決めることができます。
○BitStyle
買い板ヒストグラムの線のタイプを決めることができます。
○BitWeight
買い板ヒストグラムの太さを決めることができます。
○BitColor-C
引け条件のある買い板ヒストグラムのカラーリングを決めることができます。
○BitStyle-C
引け条件のある買い板ヒストグラムの線のタイプを決めることができます。
○BitWeight-c
引け条件のある買い板ヒストグラムの線の太さを決めることができます。
○DsipMaxOrderVol
板の最大値を出すか否かを決めることができます。
○MODColor
板の最大値を出すケースでのテキストのカラーリングを決めることができます。
※線のタイプは4種類あります。
※線の太さは6種類あります。
●フル板オンチャートの読み取り方
大引け直前のタイミングにおける、フル板オンチャートを適用したトレードステーションの様子です↑
ちなみに、インジケーターの設定の数値は初期から一切変えていません。
・ブルーのヒストグラムで指値の売り板が出ます
・ブルーの点線のヒストグラムで引け条件のある売り板ヒストグラムが出ます
・全部の板の中で最も安い価格の1ティック分下部のところに「成り行き売り板」が出ます
ザラバタイプであれば、成り行き注文は即座に実行されます。
そのため、↑の画像では
・板の数量は最大数量の板の左部分に出る
・成り行き売り注文のうち、引け条件のあるものだけが出る
という感じになっています。
※ここでは売り板を紹介しました。買い板であればこの反対になります。
●「板読み」というものをどう捉えるか
板情報の活用方法は様々です。
月日が経てば新規のHFTが登場するので、変動の法則なども常に一定というわけではありません。
トレードステーションを板読みをメインにして使っていくのであれば、板情報をこまめにチェックして、その変動の傾向を把握することが大事です。
また、「指値注文の情報を、板情報で見ることができる」ということを忘れてはなりません。
約定の前のタイミングであれば、好き勝手に取り消すことが可能ですよね。
つまりは、「巨大な指値注文を行う→取り消す」などの行動を取って、自分以外の投資家の戦略や予想に影響を与えることができてしまうということです。
「そんなことをしてなんの意味が……?」と感じるかもしれませんが、これによってライバルに「最悪の行動」をさせることができますよね。
投資の世界ではこうした戦略は普通に行われていますので気を付けましょう。
・大口のアイスバーグ注文(厚い板が消えたのにも関わらず、また厚い板が登場した→短期的に逆行すると考えられる)
・厚い板に向かって動く可能性が高い
など「傾向」は色々と存在しています。
もちろん銘柄次第でその傾向は異なりますし、同じ銘柄でもタイミング次第でブレてくれる可能性もあります。
フル板オンチャートを駆使して、セクター同士での資金の動き、大口約定がどこで行われるか、などを色々と見極めて、目当ての銘柄の傾向を判断すれば、稼ぎやすくなります。
また「傾向」を把握することができれば、安定してコツコツ儲けていくことも可能です。
このインジケーターは、トレードステーションを使う人にとって大きな武器になることでしょう。
ちなみに、卓越したスキルを有する専門家が開発したインジケーターですから、信頼性は非常に高いです。
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