●価格帯別出来高インジケーター「プライスボリュームVL」|トレードステーション用
価格帯ごとの出来高が分かるトレードステーション用のインジケーターが存在しています。
トレードステーションを作ったマネックス証券株式会社も、そういったインジケーターを使わせてはくれますが、「算出したい期間」などの融通があまり効かないんですよね。
しかしこの「プライスボリュームVL」であれば、そういった操作をすることが可能です。
トレードステーションのチャート画面に線が出ますが、それをドラッグすることで「価格帯ごとの出来高」の範囲(期間)をコントロールすることができるのでかなり便利かと思います。
ちなみに、こういった「範囲をドラッグによりチョイスできる価格帯ごとの出来高インジケーター」に関してはMT4用のものも存在していますが、おおよそそれと似たようなノリのものではあると考えてください。
●トレードステーション用の「PriceVol VL(プライスボリュームVL)」とは?
インジケーターであり、垂直線が2本出て、その範囲に入っているタイミングにおける価格帯ごとの出来高をチェックすることが可能となります。
「出す範囲」を垂直線をコントロールするだけで、チェンジすることが叶います。
●トレードステーション用の「プライスボリュームVL」をインストールするには?
VCA1.0でないと、トレードステーション用のプライスボリュームVLは利用できないかもしれませんので、あらかじめご了承ください。
まずは、インジケーターファイルのダウンロードを行ってください。
そして、ファイルのダブルクリックを行います。そのあとは、画面の説明どおりの操作を行っていけばOKです。
もちろんトレードステーションがないとプライスボリュームVLを使うことはできませんので、まだの場合はトレードステーションの準備から行ってくださいね。
●トレードステーションにプライスボリュームVLを適用するには?
インジケーターのインストールが完了したものとします。
メニューの「挿入」をチョイス→「インジケーター」をチョイス。
すると、インジケーターをチョイスする画面が出ます。
そのあと「プライスボリュームVLのインジケーター」をチョイスすると、トレードステーションのチャート上への適用が完了します。
●トレードステーション用のプライスボリュームVLの設定の仕方について
1:IndicatorMode(インジケーターモード)
価格帯ごとの出来高ヒストグラムの表示の仕方を決めることが可能なところです。
2:HistHeight
価格帯ごとの出来高ヒストグラムの高さを決めることが可能なところです。
3:HistColor
価格帯ごとの出来高ヒストグラムのカラーリングを決めることが可能なところです。
4:HistWeignt
価格帯ごとの出来高ヒストグラムの太さを決めるのが可能なところです。
(最小値0、最大値7)
5:HistStyle
価格帯ごとの出来高ヒストグラムの線のタイプを決めることが可能なところです。
(最小値0、最大値7)
6:HistTransPct
価格帯ごとの出来高ヒストグラムの透過のさせ方を決めることが可能なところです。
7:VLineColor
垂直線のカラーリングを決めることが可能なところです。
8:VLineWight
垂直線の太さを決めることが可能なところです。
(最小値0、最大値7)
9:VLineStyle
垂直線の形式を決めることが可能なところです。
(最小値0、最大値4)
10:VLineTransPct
垂直線の透過のさせ方を決めることが可能なところです。
11:AutoUpdate
事項アップデートをさせるか否かを決めることが可能なところです。
(true:させる/false:させない)
trueにすると、ローソク足が発生するたびに、
一番新しい情報へとアップデートされます。
12:UseInputDate
日付入力で始点/終点の指定を行うことを可能とさせるか否かを決めることが可能なところです。
(true:させる/false:させない)
これをfalseにしたときは、以下の13、14の項目は無関係となります。
13:StartDate
始点の日付を打ち込むことができるところです。
14:EndDate
終点の日付を打ち込むことができるところです。
●トレードステーション用のプライスボリュームVLの使い方
日時入力を使わないのであれば、「一番新しいローソク足の70個前」に「始点バー」が出て、「終点バー」は「新規のローソク足」のところに出ることになります。
垂直線をドラッグ・ドロップすると範囲を調節することが可能です。
垂直線を目的の位置に動かしてから、垂直線のクリックを行うと、その部分の価格帯ごとの出来高が表示されます。
※トレードステーション用の場合は、垂直線を動かしただけでは、価格帯ごとの出来高の表示は変わりません。垂直線を動かしてから、バーのクリックを行うまでアップデートはされないので注意しましょう。
●トレードステーション用のプライスボリュームVLの動作感
○時間軸を変えた際の動作
銘柄や時間軸をチェンジすると、「一番新しいローソク足の70個前」に「始点バー」が出て、一番新しいローソク足(デフォルトのところ)に「終点バー」が出ます。
○日時入力をオンにしたときの動作
銘柄や時間軸をチェンジしても、日時入力機能をオンにしているのであれば、垂直線のポジションはキープされることになります。
ただし、チャートに指定範囲のデータが反映されていないのであれば、垂直線は初期設定のところに表示されることになるので気を付けましょう。
●表示形式に関して
選べる表示形式は3タイプ存在します。
1:出来高表示
ノーマルな価格帯ごとの出来高を出します(線形目盛)。
特定の価格帯に出来高が寄っているのであれば、下で紹介する「出来高対数表示」のほうが分かりやすくなる可能性があります。
2:マーケットプロファイル表示
チョイスした足種の時間軸が一律のものだったときは、価格帯ごとに進んだ時間(マーケットプロファイル)を出すことが可能です。
ただし、チョイスした足種の時間軸が一律のものではなかった(ティック足など)のであれば、マーケットプロファイル表示をさせることは不可能なので注意しましょう。
3:出来高対数表示
「対数目盛」によって価格帯ごとの出来高を出すことができます。
目盛の縮尺は出来高が大きいエリアほど縮小されますので、出来高のバランスが悪いのであれば、こちらの表示形式のほうが見やすくなるかと思います。
例えば、寄り/引けに出来高が偏る可能性が高い日中足の場合は、この出来高対数表示をさせたほうが、分かりやすくなるかもしれません。
↓に1~3の形式それぞれで同一のチャートを出してみました。
インジケーターモードは結局のところ、どの形式をチョイスするべきなのでしょうか。
まず、インジケーターモードを出来高表示(1)にすべきなのは「週足」や「日足」のときです。
非常に大きな出来高の価格帯が存在していて、1では分かりにくくなるのであれば、2や3に変えてみましょう。日中足(時間足、分足など)などの場合は2や3にすることも考えてみてくださいね。
つまり、「基本は1で、場合によって2や3にしてみる」というのがおすすめということですね。
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